『意思決定とは何か』
「ドラッカー・マネジメントを体系的に学べる機会をつくりたい」と、当時同じ会社で仕事をしていた先輩(今は、ドラッカーマネジメントの大家)が、言い出したきっかけの一つが、コンサルティング先の経営者が「なぜそんな意思決定をするのか?」不思議に思う場面がたくさんあったからとよく言っていた(今もよく話されている)
そして、マネジメントを少し学びさえすれば、そんな意思決定はしなくなるとも言っていた
最近、このやり取りをよく思い出す
企業の仕事で、「社員にやる気や主体性がみられないので、何とかしてほしい」というご要望を良く頂く
一方で、ヒヤリングを重ね、ミーティングや会議に同席すると、社員のやる気を醸成するよりも、やる気や主体性を奪っていく関係性がそこにあったりする
本人の問題でもあり、組織の問題でもある
「やる気」、「主体性」を見せない社員と「やる気」、「主体性の発揮」を求めながら、それとは逆の関係性をつくる環境
働く人のなかでも「やる気を見せると責任を負わされてしんどいから・・・」と、「あえてそうしている」と仰る方もいる(体感的には最近多くなってきてるように思う)
そして、そのほとんどすべての人たちは、「仕事に価値を感じていない」という
生きている時間のほとんどを使っているのに・・・
問題解決や成果に向かわない、意思決定がそこには必ずある
大学でも、ミニバスで小学生の子供たちとその保護者さんたちと関っていても同じようなことはよくある
人のパフォーマンスを決定づける要素を定義したものには色々なものがある
例えば、京セラ創業者の稲盛和夫さんは「結果=熱意×考え方×能力」と仰っている
サッカー指導者の山本昌邦さんは、「パフォーマンス=技術×戦術×体力×マインド」と言われている(『チームコーチング』今給黎勝著より)
他の色々なものを見ても、必ず「マインド」「やる気」「熱意」「価値観」などの要素がある
「馬を水辺に連れいて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という話があるが、「マインド」や「熱意」、「やる気」を削っていきながら、「技術」や「戦術」、「知識」など を詰め込む教育が色々なところで、行われている
知っているけど、使えない・・・
教えてもらう機会をつくったのに、なぜわからないと憤る・・・
中長期的には非効率を感じる
でも、短期的には「教えた」ということが必要と考える立場の人もいる
これも意思決定
「なんで、そんな意思決定をするんだろうか?」
最近よくこのやり取りを思い出す
現在、品山塾でドラッカーさんの「経営者の条件」の読書会をすすめている
1回ごとに1章ごと
参加メンバーで意見を交わしながら、読み進めている
次回は第6章「意思決定とは何か」
さて、どんな議論になるだろうか?
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